【海外研究】配置転換による健康的な商品の販売促進ナッジ
概要
健康的な商品の販売を促進するためのナッジ。駅の売店で、レジの横に健康的な商品を置くという配置転換を行った。その結果、配置転換を行っていない従来通りの売店に比べて、健康的な商品が一日平均18個多く売れた(従来通りの売店は一日平均23個、配置転換をした売店は41個)。「あなたの健康的な選択を助けたい」というメッセージで配置転換の意図を伝えた場合でも、一日平均12個多く売れた。ほとんどの人が配置転換に気づいておらず、意図を知った後でもナッジに肯定的な反応を示した。
対象者
主に自治体の健康促進を担当する部署の方
ひと言メモ!
ナッジの意図を伝えた上でも効果があった点が参考になります。行政の方が気付かぬうちにデフォルトの変更を行うと、気づいた時に「操られた」とネガティブな反応を示す人もいるかもしれません。なので、思い切って変更したことを伝えるのも手ではないでしょうか。(大阪大学・北野)
参考
Floor M. Kroese, David R. Marchiori, Denise T. D. de Ridder, Nudging healthy food choices: a field experiment at the train station, Journal of Public Health, Volume 38, Issue 2, June 2016, Pages e133–e137