農林水産業における作業安全対策の促進
概要
農林水産業の作業者の行動変容を促し、現場における作業安全対策の取組を促進するため、ナッジの活用を検討したものです。本事業では、農業者の乗用型トラクター作業におけるシートベルト着用の促進をナッジにより実現できるか検証されました。
検証の結果、研修等の安全対策が盛んに行われており、十分にシートベルト着用への意識づけが行われている地域においては、ナッジ資材の配布は最後の一押しとして機能し、行動変容のための有効な手段となる可能性があることがわかりました。
一方、資材の配布は、着用意向の向上には繋がるものの、これまでまったくシートベルトを着用していない層の行動を変容させることは難しく、シートベルトをまったく着用していない農業者が多い地域においては、単発の資材配布ではなく、研修等のより強い介入手段も用いながら、両輪で進めることが有効と考えられます。
対象者
主に自治体の農林水産業振興担当部署の方
ひと言メモ!
ナッジは費用対効果が高く世界中で広がっていますが、規制や金銭的インセンティブ、教育・啓発などと組み合わせる必要性がわかります。ナッジの限界を認識しつつ、ナッジが有効に働く場面を把握できれば、お金も時間もあまりかけずにナッジで効果を出すチャンスを活かせるようになると思います。(PolicyGarage・伊豆)
資料
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出所:農林水産省ホームページ