ホームエナジーレポートによる省エネ行動・意識の変化
概要
家庭向けにエネルギーレポート※を定期的に郵送することで、省エネ効果や省エネに対する行動の持続性、冷暖房需要の減少効果を検証した事例です。
※エネルギーレポート:他世帯と比較したエネルギー使用量やエネルギーの時刻別傾向を見える化したものやアドバイス等が記載されたレポート。以下HER。
今回の検証は、ランダム化比較対照実験(RCT)を用いて行われました。HERを郵送した場合と郵送しなかった場合を比較するだけでなく、郵送世帯の中でもRCTを行い、各種ナッジの個別効果を検証しました。具体的には、郵送頻度/紙面サイズ/使用量比較方法/金額やアドバイスの表現等を変更しました。その結果、HERは電気・ガスのいずれでも家庭のCO2削減に有効であることが分かりました。さらに、HER送付世帯はエネルギー事業者のイメージと契約継続意向の向上も検証出来ました。
対象者
主に自治体の環境・エネルギー担当部署の方
ひと言メモ!
介入をした直後のみならず、持続性の観点から分析をされている点が特に学びになりました。分析対象として行動と心情の両面からアプローチしている部分も参考になります。(YBiT・佐々木)
2つ目の記事では、ホームエネルギーレポート送付世帯における、レポートの認知・閲読・興味・行動の変化もあわせて分析されています。実証が進むにつれて、認知、閲読、関心の割合はほとんど変わらないのに、行動の実施率だけが伸びている事実がとても面白いと思いました。「知っていること」と「行動すること」は全く異なることがよくわかる事例だと思います。(PolicyGarage・伊豆)
資料
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